ポイント還元・クーポンの罠

今日、家に引篭っていたら、玄関の方から「カラン」という音が聞こえてきた。取りに行ってみると、某有名宅配ピザのチラシ。そしてそこには大きく「半額」の文字が!
私を知ってる人なら、私がクーポン好きなのは知ってるでしょう。
クーポンさえ見つけてくれば、割引されたり、オマケがついてきたりと労力以上の物が付いてくる。なんともすばらしい。
ということで、そりゃじっくりみますよ。
で見てみると、購入時に半額になるんではなくて、購入時にその半額のチケットがもらえて、その後決められた期間に購入する時にそのチケットが使えるというものだった。


この商法は、有名大型電化製品店で使われているなど、広く使われているやり方ですが、この場合、実際的な『半額』と言えるのか微妙な状況になっています。
例を挙げましょう。
2000円の商品を買い、半額である1000円のチケットを貰った。その後この1000円のチケットを使い、1000円の商品を買った。この場合、全体的な割引率は
1-2000/2000+1000=1-2/3=0.333…ということになる。
半額だと思ってみたら、全部をみると3割ちょい。この差、2割弱!額がでかくなると、この差は大きいですよね。


それでは、これを公式化してみましょう。
rを見た目の割引率(購入価格に対しての率で、その権利は、商品購入後に使える)
yを全体的に見た割引率とすると、
y=1-1/1+rとなる。
1割引なら、約9%
2割引なら、約17%
3割引なら、約23%
4割引なら、約29%
そして、半額なら、約33%。
また、全額なら、50%ということになる。
このように考えてみると、今までのポイント還元などの見方が変わるかもしれませんね。


一方、企業側から見てみると
・上記したように実際的な割引以上の表示ができるため、顧客にお得感を与えることができ、購入意欲をアップさせられる。
・割引の権利が余っている間は、他の同業業者より来客の可能性が高い。
ファイナンスの面からみて、ある意味、掛けと同じことになり、実質割引となっている。
等があると思われ、多くの効果が見込まれます。

専門書等を読んで書いた文章ではないので、いろいろ間違っているかもしれませんが、そこはご愛嬌で、ヨロ。