ブロッコリー債務超過解消へ、債務の株式化で。

 キャラクター玩具販売のブロッコリーは二十九日、来年二月にもデット・エクイティ・スワップ(DES、債務の株式化)により債務超過を解消すると発表した。同社は二十九日付でタカラに代わってオンラインゲーム運営のガンホー・オンライン・エンターテイメントが大株主となった。ガンホーとその関連企業に出資するファンドがブロッコリーにも投資し、財務体質を改善する。
 ブロッコリーのタカラ向け債務二十六億三千五百四万円を、マーケットメーカーファンド投資事業組合とアジアンスターファンド投資事業組合が引き受け、株式化する。来年二月八日に臨時株主総会を開き、承認を得た上で二月十五日付で実施する。増資後は両ファンドの出資比率は各二六%前後になり、第一位、二位の株主となる。
 ブロッコリーは〇三年十一月にタカラの子会社となったが、自社製品開発などがふるわず、〇五年八月中間期に二億九千百万円の債務超過に陥っていた。二十九日にガンホーなど四社がタカラが所有する全株を取得。両ファンドもブロッコリーの四位株主となった。ブロッコリーは今後、ガンホーと二ファンドとの連携を軸に再建を進める。

2005/11/30, 日本経済新聞 朝刊, 16ページ,  , 479文字